教師から言われて動く生徒よりかは、自ら学級のために動く生徒を育てたいですよね。
それが、生徒のためでもあるし、生徒が自ら動くことができるようになると、教師は他の仕事ができるようになります。
生徒のために働くことができる時間がさらに増えるのですね。


自ら動く生徒を育てるためには、段階があります。
それは・・・・・

1.教師がたくさん企画する

2.生徒が楽しいと思うことを企画させる

3.学級のために動いた生徒に感謝する

4.生徒が自ら動くまで待つ

5.学級のために動いた生徒に感謝する

という順番です。

1.教師がたくさん企画するとは・・・

学級のために動くということが生徒たちはわかっていません。
何かを企画するには、経験が必要なのです。
経験や知識がなければ、発想はできません。
発想は、経験や知識からつくられるものだからです。
だからこそ、教師が手本として、様々なことを企画するのです。
もしくは、生徒に案を出し、どんどん企画させるのです。

2.生徒が楽しいと思うことを企画させる

生徒は楽しいことが大好きです。
まあ大人でもそうですかね。
教師が、生徒たちに経験や知識を与えたら、生徒たちがやってみたいもの選び、企画させます。
楽しいことや自分が選んだものなら、生徒はどんどん動いていきます。
楽しいことを思いつくのはもしかしたら、生徒の方が上なのかもしれません。
それくらい、生徒たちは新しい案を出して、どんどん企画をよくしていきます。
この段階では、企画する力を育てるっていう意味で、できるだけ生徒が考えたことはやらせてあげたいです。
それくらいの器がこの段階では必要ですかね。
なるべく、否定はしません。
もちろん、学校のルールが一番上にありますから、ルールを守る範囲での話ですが!

3.学級のために動いた生徒に感謝する

学級のために動いた生徒が出たら、その生徒が『やってよかった』って思えるようなことをどんどんします。
私の学級では、学級通信を書いて生徒の企画を紹介したり、生徒から企画した生徒に感謝の手紙を書かせたりしています。
「もう一度企画しよう」と思えるくらいまで、できる限りのことをします。
自ら動く生徒を育てるためには、この段階がすごく重要です。
思春期の生徒は、教師より仲間からの評価を大切にします。
「やってよかった」と思わせる手段として、生徒からの手紙の効果は、絶大だと思います。

4.生徒が自ら動くまで待つ

生徒に企画する力がついたと、教師が判断した場合は、あとはひたすら待ちます。
もうこの段階までこれば、生徒たちは、「学級のために働きたい」と思っているはずです。
学級のために働く気持ちよさを感じているからです。
生徒たちを信じ、教師は待つのです。
きっと生徒から、「〇〇をやってみたいです」と言ってくるはずです。
そしたら、生徒に必要なものを聞いて、準備してあげればオッケーです。

5.学級のために動いた生徒に感謝する

この段階までこれば、企画した仲間に、感謝の手紙を書こうと動き出す生徒が出てきます。
あとは、生徒に、感謝を伝える段階も任せるだけです。
もちろん、教師も学級通信で紹介したり、認めたりしますけどね!
さらに、感謝を伝えるために動き出した生徒も学級通信に紹介したり、学級の前で認めたりします。

その結果・・・

私の学級では、学級を楽しませるために、クイズを家で考えてきて出題する生徒がいます。
新入生説明会のために、朝早く来て練習する生徒がいます。
さらに、その生徒は毎朝、練習するように学級全員を巻き込んでしまいました。

教師の手からだんだん離れていくのが成長ですかね。

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