5、6月は、リーダーを育てる期間です。
中学校の目標は、自立と自律です。
一人で立つことができる生徒を育てることです。

それが、リーダーかなと私は考えています。

リーダーが育ってくると、学級は安定してきます。
いかに一人で立つことができるリーダーをこの期間につくることが、今後の学級経営に大きくかかわってきます。

そして、リーダーを守ることが、この期間の教師の仕事かなと思います。

野村克也さんの本を引用し、学級通信を書きました。

野村克也さん著の「凡人を達人に変える77の心得」には、以下のような言葉がのっています。

鈍感な選手の特徴は、同じ失敗を繰り返すということである。感
性がにぶいから、失敗しても失敗と気づけないし、たとえ失敗したとしても、なぜそれが起こったかを自己分析できない。

これらのことは、ビジネスマンにもそのままあてはまるだろう。
失敗を繰り返す人間は周囲からの信頼を得ることはできない。

感性を磨くには、自分自身で感性を磨こうと日々、努力するしかない。
具体的には、人と会った時に自分がどのようにみられているかに敏感になる、小さなミスについても同じ過ちを繰り返さないよう気をつけるなどである。

三流の人は、何度も同じ失敗を繰り返す。
二流は、二度繰り返す。
そして一流は、同じ失敗を二度繰り返さないものだ。

人間の最大の悪は何であるか。それは「鈍感」である。

 

同じことを何度も注意される。私の学級にも当てはまりそうですね。まだまだ成長できる部分はたくさんあります。

私の学級としての成長としては、学級のために立とうとする人が増えてきたことです。
学級を変えていくのは、級長や副級長など、肩書きがある人たちだけではありません。
学級をよりよくしたいと強い思いをもっている人たちが、学級を変えていくのです。
つまり、学級に希望をもち、決意をもった人がリーダーになっていくのです。
そういう人が、だんだん増えていっているね。
学級や仲間を考えた意見や行動が増えてきました。
そして、学級のことを第一に考えている人を守ることができる人が増えてきたね。

 

リーダーについて、野村さんは以下のように述べています。

 

リーダーに求められるのは、「やっている仕事の本質を見つめること」そして、「ものごとの見方」である。
相手の心に思いを馳せる想像力。
チームの現在から将来を見る先見力。
小さなことに気づく繊細さ。
こういった視点がないと、一つのチームを導くことはできない。

もし、リーダーに「小事を大切にする精神」が欠けていたら、必然的にそのチームは大雑把な価値観をもった集団になるだろう。

リーダーは、自分自身がチームの中で誰よりも、小事に敏感になり、合わせて、部下に対して小事の大切さを浸透させなくてはならない。

これにより、チーム全体が失敗に気づきやすくなり、同じ失敗の防止にもつながっていく。
また、小事を大切にしていれば、周囲への変化にも適応しやすい。

小事に対する敏感さのない人間は、リーダーになるべきではない。

 

リーダーとは、仲間の思いをくみ取ることができる人です。
先を見て行動できる人です。
そして、小さいことを大事にできる人です。
小さいことだからとリーダーが見逃していたり、許していたら学級は崩れていくだろう。
ちょっとくらいいいやという感覚が、あなたの感性を鈍らせます。
ちょっとでもよいことはやる。
ちょっとでも悪いことはやめる。
その感覚を大事にしたい。

 

 

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事