教育や子育てとは子どもの望んでいるものを与えること
教育や子育てとは子どもの望んでいるものを与えること
原田隆史さんの「常勝部活動教育」を読みました。
原田隆史さんの本は好きで、以前他の本を何冊か読んだことがあります。
原田隆史さんの本を読むと、目標達成の思考法意外にも教育について考えさせられます。
教育に正解はありません。
生徒たちが大人になったときに、小学校や中学校の指導が正しかったのかがなんとなく出ます。
なんとなくという意味は、生きてきた何十年間を、たった一年子どもとかかわって何ができたのか証明できないからです。
一年の指導が子どもたちの将来をよくも悪くもしたわけではなく、家庭環境から地域の人たちとのかかわり合いなど、学校教育以外の不特定要素があまりにも大きいため、教育の善し悪しが証明できないんです。
しかし、学校は子どもたちを教育しなければなりません。
何が正解で何が間違っているかは定かではありませんが、子どもたちをよりよい方向に導かなければなりません。
では、子どもたちをどのように導いたらよいのでしょう。
私は、子どもとかかわることができた日々を幸せにすることだと、今は考えています。
子どもが望むものを、手に入れられすようにサポートすることが教育の本質なのではないでしょうか。
例えば、子どもが、「野球がうまくなりたい」と望めば、野球がうまくなる方法を教えることが教育であると思います。
もちろん、ダメなことはダメと、教えることも教育にとって大切だと思います。
しかし、それ以上に、子どもに達成感や満足感を与える方が何十倍も大切であると考えています。
短所を補うことより、長所を伸ばすことの方が重要だという考えももっています。
しかし、子どもが望むものを、どんなものでも与えればよいということではありません。
「携帯電話が欲しい」「ゲームが欲しい」など、ものについての要望を叶えることではありません。
子どもの機嫌をとるために、ものを与えるという行為は、子どもにとってあまりよろしくない行為だと考えています。
教育とは、相手の機嫌を取ることではなく、相手に考え方や技術を与えることだと思っています。
思考を身に付けるために、原田隆史さんの考え方は大変参考になります。
原田隆史さんは、
長期目標
ルーティン行動
日記
の3つを大切にしています。
長期目標とは、数年後の目標のことです。
そして、原田隆史さんは、目標と目的の違いを大切にしています。
まず、目標とは、達成したい結果です。
例えば、全国大会で優勝する。
100mを11秒以内に走るなどです。
では、目的とはなんなのでしょう。
目的とは、目標を達成したときに得られるものです。
周りの仲間からの尊敬であったり、家族への恩返しであったりと、目標を達成することで得られる感情や周りへの貢献です。
目標より目的の方が重要です。
原田隆史さんは、目的を有形と無形、自分と他者で考えるとよいと言っています。
その考え方はとても参考になります。
ルーティン行動とは、習慣のことです。
目標を叶えるための習慣をつけるべきです。
人間は約21日毎日続けることができれば、習慣になります。
習慣とは無意識のうちにできる行動です。
例えば、歯磨きです。
毎日歯磨きをしますよね。
歯を磨いていないと、口に違和感を感じたことはありませんか?
無意識のうちに脳は歯を磨きたいと考えているのです。
しかし、練習する習慣さえ身につければ、目標を達成することができるかと言えば、必ずしも目標を達成することはできません。
身に付けるべき習慣は、努力する習慣だかではなく、生活習慣もよりよいものにしないといけないからです。
練習は一日にうちに、だいたい3時間くらいでしょう。
残りの21時間は日常なのです。
その日常が疎かでは、いくら練習しても大きな成長は望めません。
だから、練習する習慣だけではだめなのです。
日常生活を含めた目標を叶えるための習慣さえできれば、目標は難なく叶うことができるでしょう。
最後に日記です。
日記の大切さは、タイムマネジメントにあります。
どのようなことに時間を割くのかということは、人生をつくっていくことと同じです。
一日24時間は誰もが平等に与えられています。
しかし、何に時間を割くのかによって、人生は大きく変わってきます。
その時間配分を考えることが日記のメリットなのです。
原田隆史さんは、この3つを教育の軸においています。
この3つを子どもたちが習得することができれば、きっと将来は幸せになれると思います。
身に付いた日から幸せになることができるでしょう。
また、教育者も子どもの望みがわかるため、子どもと同じ方向を向いてサポートをすることができます。
取り入れていきたい考え方や方法ですね。