「楽しさ」という意味のとらえを共有するっていう考えはとても大切ですね。
私の考える質の高い「楽しさ」というのは、イチロー選手の言葉を借りるとわかりやすいと思うので、引用させていただきます。

 

 

 

『楽しんでやれ』と言われるんですけど、僕はその意味がよくわからない。
『楽しむ』というのは、決して笑顔で野球をやるということではなくて、充実感を持ってやることなんだと僕なりに解釈してやってきましたけれど、それにたどり着くまでには『楽しんでやる』というような表現はとてもできなかったですね

イチロー思考 児玉光雄著

 

 

正直、目標達成を目指すのであれば、「楽しさ」は不必要です。
「楽しさ」=「達成感」っていうのであれば、「楽しさ」は必要だと思います。
『達成感』こそが質の高い「楽しさ」だと私は考えています。
そして、「達成感を感じられる楽しさ」と「目標達成」は両立できると考えています。
例えば、部活動です。
技術が上達し喜ぶということは目標達成には必要です。
しかし、練習中に笑顔のある部活が優勝できることはまずありません。
何度も言いますが、「楽しさ」と「目標達成」は両立できません。

また、あなたたちの日記を読んで気になったのが、楽しい練習をしないとみんなが歌わないから、楽しい練習をする必要があると書いてきた人がいます。
私からすれば、「最優秀賞への思い」が弱いだけです。
本気で最優秀賞を取りたい。
成長したいという思いがあれば、楽しい練習だろうが、楽しくない練習だろうが、必死になって練習します。
楽しい練習ではないと練習しないというのは、ただ単に合唱コンクールへの思いがないだけです。
部活でも、長距離を走ることがあるかと思います。
長距離を楽しいと思う人は少ないように感じます。
しかし、目標達成のために走るんです。
目標達成のために厳しい練習でも汗を流すんです。
楽しい練習ばかりを求めていたら、体力や技術がつかないのは誰だってわかります。
楽しい練習しかやれないというのは、目標達成を考えているクラスとしてはお門違いなのです。

それが私の考えです。みなさんは、「楽しさ」というものをどのようにとらえていますか。
私はあなたたちに聞いてみたいです。

 

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