『ありがとう』という言葉は、自分も相手も幸せにします。
しかし、『ありがとう』を伝えた人によって、伝わる量が違ってきます。

同じ言葉でも『人』が出るんです。
すべて『人』なんです。

同じ言葉を発したとしても、伝えられる人がいますし、伝わらない人がいます。

相手との関係であったり、自分がとっている行動だったりで、伝わる量が変わるのです。

大嶋啓介の『言えなかった ありがとう』という本に、以下の言葉があります。

 

「おまえのありがとうは、うそっぱちや」

ショックでした。
今までうそっぱちで「ありがとう」を言ったことなどない、真剣に言っているつもりだったのに…戸惑いました。
でも、そのあとの言葉を聞いて、目が覚める思いがしました。

河原さんは、ぼくに本気の思いを込めて言ってくれたのです。

「おまえな、いちばん大事な人に、いちばん大事な『ありがとう』を言っていないやつが、なにがお客さんに『ありがとう』や。
おまえは一日何百回もお客さんに同じ言葉を言っているかもしれんけど、いちばん大事な人に、いちばん大切な『ありがとう』を言っていないやつが、何回言ったって真心は伝わらん。
お客さんに伝わらんよ。
だから、おまえの『ありがとう』はうそっぱちなんや」

 

いつも発している「ありがとう」という言葉。
その言葉にも重みがあるんです。
心からの『ありがとう』が伝えられると、相手にも伝わるし、言った本人にも伝わります。
本当に大切な人に、心の奥の底からの『ありがとう』を伝えられると相手の心に響きます。
形だけの『ありがとう』なのではなく、相手の感情を動かすことができる『ありがとう』が言えるようになります。
そんな『ありがとう』という言葉を言える「心」を育てたいね。

そのために、一番『ありがとう』を伝えて恥ずかしいと思える人に『ありがとう』を伝えましょう。

あなたが、恥ずかしいと思える相手が、一番大切な人だと思います。
明日から夏休みです。

一番大切な人たちに『ありがとう』をぜひ伝えてください。

 

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