合唱コンクールへの思いが徐々にではあるが高まっています。

よい方向には向かっています。

 

私は、ほとんど合唱コンクールの練習に口を出していません。

なるべく口を挟まないようにしています。

頑張っている人が嫌な思いをするという間違ったことが起こらない限りではあるが・・・

あなたたちの手で合唱コンクールという一年の中で圧倒的に成長できる場を乗り越えてほしいと願っているからです。

 

正直、合唱自体の質はまだまだです。

30点もいかないでしょう。

私が大切にしている合唱コンクールの目的、『自分を表現する』という点ではほとんどの人ができていません。

音が取れていないのか、自信がないのか、周りの様子をうかがい恐る恐る声を出しているだけです。

そして、合唱をよりよくしようと本気になっている仲間が少ないですね。

みんなが歌っているからなんとなくその場にいるっていう人が、まだたくさんいるように感じます。

指示待ち人間という人ですね。

 

しかし、『本気』という言葉を行動に移すことができている人もいます。

さらによい合唱をつくろうと自ら苦難の道を選び、歩んでいる人もいます。

 

学級の二人が私のところへ来て「先生。一人ひとりにCDを渡したいのですが、お願いできませんか」と言ってきました。

そういうことしか私にできることはないため、もちろん「いいよ」と答えました。

担任として少しでも力にはなりたいものです。

目標を叶えるためにできることは全部やろうといった姿勢がすばらしいですね。

 

帰りの会が終わると合唱練習を行ってもよいこととなっています。

練習はやってもやらなくてもよいのです。

私は、「練習をやりなさい」と言ったことは今年一度もありません。

「夢を叶える」という経験を、自らの手でつくっていってほしいと願っているからです。

そして、その経験が大人になったときの財産になると考えているからです。

昨日もいつもと同じように、帰りの会が終わると「あいさつ」と言ってさようならをするように促しました。

しかし、ある一人の生徒が「合唱練習をやろう」と言ってきました。

合唱コンクールに対して「本気」を行動に移している生徒です。

私の経験上、リーダーの中には周りに変に気を遣い何も行動できない人もいます。

名ばかりのリーダーという人ですね。

リーダーとは周りに合わせ、仲間の間をとる人のことではありません。

荒波を立てずに自分を守ろうとする人のことではありません。

学級をよりよい方向に導いてくれる人のことをリーダーと呼ぶのです。

 

そして、嫌われる勇気を持ったリーダーに人はついていきます。

リーダーは目指しているところが周りより高いぶん、孤独を味わうこともあります。

周りとの意識の違いに愕然とすることもあります。

正しいことを正しいと言っていても、周りからは非難されることもあります。

それが、リーダーです。

リーダーはそうやって、周りの仲間より強い心と本当の仲間を手にしていくのです。

 

『最優秀賞をとる』その一点にのみ、がむしゃらになることができる同志が増えていくとよいですね。

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