学校では、体育大会や文化祭などの行事があります。
中学校では、生徒会を中心に生徒自ら企画や運営をしています。
そして、「1」から作り上げたと生徒が感じられる行事にできると、生徒たちの達成感は大きくなります。

しかし、生徒が考えた企画がすべて実行できるかと言われると、そんなことはありません。
企画は、職員会で教師や校長から許可を受ける必要があるからです。
教師が吟味することで、少し生徒の思いとずれた企画になることもあります。

そうならないために、あらかじめ職員会で提案したものを生徒に企画させるという方法があります。
職員会で提案したものであるならば、企画の方向性がずれることはないですからね。

そして、職員会で教師が考えた企画でさえも、生徒が「1」から考えたと思わせることができるのであれば、生徒たちは達成感を感じられるはずです。

今日は、職員会で考え抜かれた企画を、生徒自ら考え出したと思わせる1つの手立てを紹介していきたいと思います。

 

まず、生徒に一人ずつ仲を深めるための企画案を10個、紙に書かせて教師に提出させます。
そして、教師は、生徒から預かった案を一覧にまとめます。
そのときに、職員会で通った案を入れておくのです。

次に、一覧の中から再度、よいものを3つくらい生徒に書かせて、教師に提出させます。
そして、1回目と同じように職員会で通った案を入れておきます。
そんなことをしなくても、たぶんですが、職員会で通った案を生徒たちは選んでくるはずです。
選ばれないとしたら、職員会で検討した案に魅力がなかったのでしょう。

また同じように、生徒たちに、一覧の中からよいと思うものを1つ選ばせ、理由を書かせます。
そして、厳選された案の一覧を作ります。
その一覧の中には、理由ものせます。
職員会で通った案には、理由の中に、教師が考えたメリットや魅力を加えます。

最後に、絞られた案を見ながら、生徒会の中で話し合いをしていきます。
絞られる前に話し合いは行いません。
職員会で通った案が生徒たちの中から外れてしまう怖れがあるからです。
話し合いでは、教師がメリットや魅力を紹介しているため、職員会で通った案がほとんど採用されます。
私の経験上、100%です。

少しずるい手ではありますが、よかったら参考にしてください。

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