年度末の学級経営はらくです。
生徒との人間関係は築くことができているし、学級のルールが定着しています。
極端なことをいうと、教師は座っているだけで、学級が運営されていきます。
だからといって、問題が起きないわけではありません。
問題はどの時期でも必ず起こります。
ただ、教師の対応が違います。
学級ができあがってくると、教師は生徒に問題を投げかけ、選択肢を与えるだけでよいのです。
今日は、こんな出来事がありました。毎日、生徒には日記を書かせています。
今日日記には、「給食の準備ができているのに、配膳室に出発しようとしない」というような内容が書かれていました。
私の学級では、授業終了後、3分以内に給食当番は配膳室に出発しなければいけないというルールがあります。
このルールは給食委員がつくったものです。
学級会で可決され、生徒たち全員が納得済みのルールです。
4、5月頃に、配膳室に早く行くことの目的を私が何度も伝えました。
生徒が目的を理解したからこそできたルールでしょう。
私は生徒の日記を読んだ後に、「このままいってもよいし、早く出発してもよいけど、あなたたちはどうしたい?」と尋ねました。
給食委員は早く配膳室へ出発するためにつくったルールです。
給食委員がどうしてこのようなルールをつくったのか、十分理解できます。
そして、きっと日記に書いてきた生徒は、給食委員の気持ちを理解できているのだと思います。
しかし、配膳室へ向かうのが遅れている生徒は、ルールをやぶっているわけではありません。
むしろ遅れていないという結論の方が正しいでしょう。
だって、3分以内には間に合っているわけですからね。
判断は生徒に委ねました。
生徒はああだこうだ言いながら話し合いました。
結局、準備ができたら早く配膳室へ行くということになりました。
もうこの時期になると生徒は選択肢を与えるだけで、学級が運営されていきます。