組織を上手に運営していくためには、方向性を同じにしなくてはいけません。
全員が同じ方向を向いてこそ、組織は向上していくのです。
一人ひとりが違う方向を向いていたら、組織が崩壊するのは目に見えています。
学校は組織です。
様々な立場の人がいて成り立っているものです。
学校も会社と同じように組織に方向性を与える必要があります。
しかし、学校は会社と違い、共通の方向性をもたせることは難しいのです。
会社は「利益」というところで一致するところがありますが、学校はそういった当たり前の指針がないのです。
それぞれの立場から考えていきます。
まず、学校側です。
校長や学年主任、担任など、学校だけをとっても様々な立場があります。
しかし、学校側の目的はどの立場からも同じです。
それは、「子どもの成長」です。
学校とは本来そういったものだからです。
次に、生徒の立場です。
率直に言うと、生徒は「楽しさ」を求めています。
子どもですから、めんどくさいことはやらない。
つまらないことはやらない。
苦手なことはやらない。
人によって違いますが、多くの人がそのような傾向があります。
大人も少なからずそういった気持ちはありますが、割合は格段に大きいです。
最後に、保護者です。
保護者は「子どもの成長」と「楽しさ」の両方を求めています。
「楽しさ」というより、「安心」といった方がよいかもしれませんが・・・
子どもが楽しく学校に行っているか?
といったところを重要視しています。
つまり、「子どもの成長」と「楽しさ」というのを両立させることが、方向性を一致させるための鍵になっていきます。
でも、それが難しいんです。
子どもの成長を願うあまり、生徒が悪いことをしたら指導します。
しかし、生徒はよく思いません。
うまくいかないことを他の人のせいにします。
そこで、先生が生徒に合わせてしまうと、子どもの成長はなくなってしまいます。
さらに、成長したいと願う生徒まで、害が及びます。
つまり、先生は、生徒に合わせるということをしてはならないんです。
では、どうしたらよいのか。
それは、成功体験をさせることです。
そこが、方向性を合わせる重要なキーワードになります。
正しいことをするということに快感を覚えさせるのです。
教師は、その一点において全エネルギーをつかうことで、方向性が一致するはずです。
教えてほめる
それが、教師の仕事なのかもしれませんね。