昨日の日記には、伴奏者や指揮者、パートリーダーが一番頑張っていること、プレッシャーを感じていることなどの内容が多かったです。
そして、頑張っていきたいという決意をみなさんは書いてきましたね。
そこで一つ。
Aが言っている団結ってできていますか?
団結とは一人一人が努力する過程から、団結という結果が得られます。
そして、団結とは、お互いの関係のことです。
相手を信じているか、相手から信じられているかっていう信頼関係が団結なのです。
じゃあ今のあなたたちは、信頼関係が築けていますか。
信じられるから相手に思っていることを伝えることができるようになります。
昨日、朝の練習に遅刻した人がいました。
1分、2分の話ですが…。
でも、その人に声をかけた人はいたのでしょうか。
「どうしたの?」と優しく声をかけたでもよい、「何で遅れたの」と厳しく言ってもよいです。
声をかけるだけでいいんです。
何人の人が声をかけることができましたか。
声をかけるってことは、その人に対して意識が向けられているってことです。
つまり、ある意味仲間の存在を認めてあげられているということです。
正しいことは正しい、悪いことは悪いと何人の人が相手に面と向かって言えるのでしょうか。
きっぱり言います。
まだ、3人もいない。
相手の顔色をうかがい、言いたいことも言えない。
相手に嫌われないか心配で、言いたいことを我慢する。
または、陰で言う。
まだまだ、そんな関係じゃないんですか。
そういった関係を、表面(楽しいことだけ共有する)だけ仲のよい関係「なれあい」と言います。
そして、その「なれあい」を打破するのが行事です。
そんな関係を崩すのが合唱コンクールなのです。
このクラスで言いづらいことを面と向かって言えるのは、二人だけです。
もしかしたら、私の気がついていないところで、いるのかもしれないですがね。
その二人は実際に、遅れた人に対して、一言言えています。
厳しい言い方ではなく優しい言い方です。
さらに、その二人は相手のよいところをしっかり見て認めてあげられています。
悪いことは悪いって言いながらも、心では「信じている」ってことです。
きっとその二人は、本当は言いたくないのではないのでしょうか。
そういう優しい人にとって、悪いことは悪いって言うことは、言いづらいことなのです。
そして、言いづらいことをリーダーにさせていいのか。
一番きつい役割を伴奏者とパートリーダーに背負わせていいのか。
そういう、合唱とは直接関係ないところでも負担をかけているのではないのか。
『自分より相手を大切にする』それを本当の意味で理解できるのであれば、あなたたちはもっと成長します。
自分の時間を相手(クラス)や目標のために割くことを努力と言います。
相手のためを思い、周りの目の恐れず自分の考えをきちんと伝えられることを強さと言います。
それが本当の意味での『自分より相手を大切にする利他の心』です。
この合唱コンクールで、一歩でも前へ進めるといいですね。