今の練習はよいところもあり、悪いところも出ている。
相手に気を遣いすぎている。
嫌われることを恐れ、自分の思っている気持ちを面と向かって相手に伝えられない。
相手と関わっていく上では大切なことであるが、目標を叶えるためには足を引っ張る考え方である。
「大きな岩を動かしたければ、まずは一人で押してみる」と以前話をしたが、要は、一人でも押そうとする人がいないのだ。
誰か一人でも動けば、周りは間違いなくついてくる。
嫌われることに恐れず、正しいと思ったことをやり通す茨の道を歩こうと覚悟する者が必要なのだ。
きっと、優しいあなたたちなら、今のままでもそれなりの合唱をつくることはできる。
ただ、心から感動する合唱にはならないだろう。

リーダーが本気で最優秀賞を目指しているのであれば、休み時間は練習をやりたくないと考えている人がいようが、本気の気持ちをその人たちに伝え、休み時間の練習を続けていくのではないか。
実際に休み時間も練習したいと考えている仲間がいる。
だからこそ、その人たちを大切にするのがリーダーなのではないか。
どうして、やる気のない人たちに合わせようとする。

また、リーダーに対して「言いことがあれば、言えばよい」と言うのであれば、あなたから、リーダーに気持ちを尋ねればよいだけの話である。
リーダーに甘えすぎなのではないか。
自分が尋ねられないのに、リーダーに言えっていうのは、大間違いである。

さらに、リーダーを本気で助けたいと思うのであれば、リーダーの悪口を言っている人達と戦えばよい。
悪口を言う仲間より、リーダーを大切にすることは当たり前の話。
どうして、悪口を言う人に気を遣う必要があるのか。

最後に、最優秀賞を目指しているのはリーダーだけなのか。
リーダー以外に、今の状態に苦しんでいる人はいるかい。
動こうとしている人はいるかい。
リーダー以外でも、合唱をよりよくしていくことはいくらでもできる。

あなたたちが人間として一皮むけるのが行事であり、それが合唱コンなのだ。
そしてそれば、合唱コンの目的の一つでもある。
覚悟なき成長はない。
簡単に吹き飛ぶような人間関係なのではなく、夢を叶える同士として、固い絆で結ばれる仲間を合唱コンクールでつくり上げてほしい。

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