日記と学級通信は、学級経営をする上で、必要不可欠です。
私は、年500号近く学級通信を発行します。
学級通信には、生徒の日記や教師の考えを載せます。
さらに、本の内容を引用します。
学級通信を読めば、生徒の日記の質が上がります。
生徒の日記の質が上がれば、学級通信の質が上がります。
つまり、学級がよくなっていくということです。
しかし、学級がスタートしたばかりは、生徒は日記を真剣に書こうとしません。
日記の価値を理解していないからです。
私は、何度も学級通信や語りで日記の重要性を何度も伝えます。
学級がスタートしたばかりは、何百回と日記の価値を伝えることが大切なのです。
鈴木颯人著の「弱いメンタルに劇的に効くアスリートの言葉」を引用して、日記の大切さを生徒たちに伝えました。
以下に、日記の大切さについて書いた学級通信を紹介します。
あなたたちは、日記を毎日書いています。
正しくは、毎日忘れずに書いている人25名。
たまに忘れる人5名。
書いたり、書かなかったりする人2名です。
私は、日記や学級通信を大切にしています。
それは、なぜか?
日記には、たくさんの価値があるからです。
「自立・自律」
数ある日記の価値の1つです。
以下は、鈴木颯人著の「弱いメンタルに劇的に効くアスリートの言葉」の言葉です。
本物の意欲を湧き出させるためには、他者との比較ではなく、自分との比較に目を向けることが大切なのです。
自分の軸がなかなか持てずに苦しむ人は、まず他者との比較や競争をやめることが大事です。そして、「昨日の自分を超えていくためにはどうしたらいいか?」
「そのためにできることは何か?」
に意識を向けるのがポイントになるのです。静かな空間でひとりノートに向き合う時間、それが僕の人格を育ててきたのかもしれない。(中村俊輔)
では、具体的にどうすればそうした意識改革ができるのでしょうか。
自分の軸をより強固なものにするためにお勧めしたいのがノートをつけることです。
自分自身を見つめ直す時間。
それが、日記です。
自分は、学級をよりよくするために何ができたのか。
自分は、目標に近づくためにどんな努力ができたのか。
今日の自分を振り返り、今を超えるために日記を書くのです。
日記を書く人と書かない人とでは、人としての成長の度合いがかなり違います。
ただ、なんとなく過ごしている人と目的をもって生きている人では、成長のスピードに差が生まれることは誰でもわかりますよね。
たったの数十分間を日記にあてられるかどうか。
人としての差は、その数十分間を、自分を成長させる時間するか、気分に流される時間にするかによって、できてくるものです。
こういった話を生徒にわかるまで何度もしていく。
それが、教師の仕事ですね。
少しでもよいことは、生徒に伝える。
私は、いつもそういうスタンスです。