合唱の練習。
誰が一番大変か、誰が一番プレッシャーを感じているのか?
私は伴奏者だと思う。
伴奏者は夏休みから準備をしてきた。
歌い手は、歌おうが、歌わなかろうが観客からは大して分からない。
でも、伴奏者は違う。
少しでも間違えたら分かるし、止まってしまったら歌も止まってしまう。
そのプレッシャーのなか頑張ってくれている。
伴奏者の頑張りに気づいているか。
伴奏者の頑張りに感謝の心があるか。
歌い手としてできることは、精一杯歌うことでしかない。
合唱で大事なのは技術なんかではありません。
技術だけの勝負なのであれば、どれだけ頑張ったって好きで集まっている合唱部には勝てません。
歌う技術なんかを合唱コンクールで求めているのではありません。
私は、合唱の技術についてあなたたちにアドバイスを出したこともありません。
合唱コンで重要なことは、ある期間、同じ目標を目指して、一人ひとりが具体的な行動を起こしていくこと。
そして、一人ひとりの努力の上に、集団で練習し、まとまっていく、合わさっていく、重なっていくことです。
そして、それがクラスの団結を感じることにつながっていくのです。
団結とは結果でしかありません。
一人一人が「仲間のために」「よりよい合唱をつくりたい」という目標に向かって努力する過程で、結果団結していくのです。
合唱コンクールでは、最優秀賞を目標としますが、相手に勝つことが重要なのではありません。
自分自身に克つことで、団結していくのです。