4月、5月は生徒たちに学級のルールを覚えさせる時期です。
生徒たちは、ルールが定着してくると安定してきます。
何が正しくて、何が悪いのかが判断できると安心して生活できます。
間違ったことをすると叱られる。正しいことをしていれば、守ってもらえる。
この時期に学級の善悪の判断を生徒たちにつけていきたいといつも思っています。
最初に、人間関係ができていないから、ちょっとくらい・・・
と許してしまうと、残りの10ヵ月が大変になってきます。
前は許してくれたのに!って生徒たちは思ってしまいますよね。
多少厳しくても、譲れないところは生徒たちと戦います。
厳しくしても、10ヵ月あれば、人間関係はいくらでも築けますからね。
今日は、こんな語りをしました。
体育大会では、応援旗を学級でつくることになっている。
生徒会が決めたことだ。
生徒会が決めたということは、あなたたちが決めたということだ。
生徒会は、あなたたちの選挙により、決められた代表だからである。
級長が、応援旗制作のボランティアを募った。
約3分の1が立候補した。
その様子を見て、「もう少しボランティアがほしいのですが」
と、あなたたちに伝えたが、手を挙げた仲間はたったの一人。
もしかしたら、用事があって手伝うことができない人がいるのかもしれない。
どうしても譲れない用事なら仕方がない。
仲間の頑張りに感謝すればよい。
でも、大半の人が自分の都合を優先させているだけなのではないか。
めんどくさい。遊びたい。
自分の心がコントロールできない、自律ができない人たちの集団に、あなたたちが目標として掲げた「団結」は不可能である。
口だけならいくらでもきれい事は言える。
ただ、行動がともわない言葉にはこれっぽっちも価値はない。
ただ、カッコ悪いだけだ。
というような話をしました。
この話を聞いて、ボランティアを手伝おうと決心した生徒は学級の3分の1。
つまり、3分の2がボランティアとして、応援旗を制作してくれることとなりました。
正直、3分の2もボランティアはいりません。
でも、「団結」という目標を生徒たち自身が掲げたのであれば、「団結」できるように生徒たちを動かせたかったのです。
私の考える「団結」ですが!
行事は、成長がともなわなければ価値はありません。
目標に向かっていくことで、何か得られるものがなければ意味がありません。
だからこそ、以上のような話をして、日記に「体育大会での団結とは」と、書いてくるように伝えました。
明日、どんな日記を書いてくるのか楽しみです。