道徳の授業とあなたたちの感想(一部紹介)を読んだ私の感想を記します。
まず、何回も言っていることですが、「楽しさ」と「目標達成」を両立させることはできません。
私の知る限り「楽しさ」を求めて「目標を達成」した人は皆無です。
今、楽しそうに暮らしている成功者も過去に努力してきた人たちです。
例えば、志村けんさん。
お笑い界の成功者の一人ですね。
今、幸せそうに見える志村けんさんも努力家の一人です。
けんさんは、ドリフターズの付き人になるために、夕方から23時近くまでいかりや長介さんが帰ってくるまで家の前でずっと待っていました。
雨の日も雪の日も約1週間待ち続けて、ドリフターズの付き人になったのです。
そして、ただの付き人ですから役はもらえません。
給料もほとんどもらえません。
付き人とは簡単に言えば雑用です。
付き人として約7年間過ごしていたそうです。
そういう経験があるからこそ、今の志村けんさんがあるのです。
7年間とは、あなたたちの人生の半分を雑用に回したということです。
他にも、「楽しさ」を捨てて「目標達成」をしたという人は何人も知っていますが、「楽しさ」を求めて「目標達成」したという人を私は知りません。
だから、「楽しさ」と「目標達成」は両立できないと言っているのです。
そして、
行事は成長がともなってこそ価値がある
上記は、4月から何回も伝えてきた言葉です。
では、合唱コンクールでの成長とはいったい何なのでしょうか。
きっとあなたたちは「団結する」ことを目標として考えている人が多いです。「団結する」は、級訓に込めた思いと一致しているため、学級の方向性としては間違っていません。
しかし、
団結とは結果であって目標ではありません
団結とは
共通の目標に向かって共に努力する過程からうまれる
ものです。
共通の目標がなければ、団結なんてできないのです。
「団結しよう」と行動して得られるものではありません。
今学級で問題になっていることが、共通の目標(方向性)を「楽しさ」にするのか「最優秀賞」にするのかです。
「楽しさ」を目標にした方が成長するのか、「最優秀賞」を目標にした方が成長するのかということが大切なのです。
「楽しさ」と「最優秀賞」のどちらを目標にすれば学級やあなたは成長すると考えていますか?
また、
言葉を行動に移してこそ、その言葉は信用される
のです。
話し合いをしたいと日記に書いてきた人で、いったい何人の人が授業の最初から話し合いに参加していただろうか?
私や学級の仲間は、
正解を聞きたいのではなく、あなたの考えを聞きたい
のです。
他人に人生を委ねる生き方だけは早く卒業しようね!