私が、部活動で重要視しているのは、プレーのうまさよりも人間性です。
ソフトボールを教えていますが、ソフトボールがうまくなるより、人間的に成長してくれた方が、断然うれしいです。

生徒たちは、県大会にいくという目標をもっています。
だからこそ、私はいつも生徒たちに話すんです。

県大会にいきたいのであれば、県で1番の人になりなさい って!
そして少なくても、学校で1番の人になりなさいって指導しています。

例えばこんな話をします。

生徒会に立候補できる勇気がなければ、緊張する場面で、いつものプレーができるわけがありません。
日常からどれだけ緊張する場面を経験できるかが、ここ一番のプレーにつながるのです。

さらに、掃除で手を抜くような人は、練習や試合のどこかで必ず手を抜きます。
自分の心をコントロールできないんです。
嫌いなことから逃げる人は、目標からも逃げてしまいます。

「人」として大したことのない人が、まともな練習ができるわけありません。
「人」として大したことのない人が、まともなプレーをすることができるわけありません。

ソフトボールがうまくなりたいのであれば、まずは、「人」として成長しなさい。

というような話をします。

 

このように、
まず顧問として考えるべきことは、練習内容なのではなく、練習をしている「人」の育て方です。

人間性が成長してくると、学校1の質の高い練習ができます。
さらに、人間性が成長してくると、県で1番質の高い練習ができます。

「人」としてしっかりしている人が、練習で手を抜くことは考えられないですからね。

そして、「人」として成長していくためには、
ソフトボールができることは当たり前ではない
ことを、生徒自身が感じなければいけません。

練習着を洗ってくれる保護者がいたり、応援してくれる周りの先生がいたりします。
決して、一人ではソフトボールはできないんです。
顧問としてできることは、周りの支えがあることであなたたちの日常がつくられていることを、生徒たちに何度も話をすることです。


そして、そういった感謝の気持ちをもっている人は、間違いなく人として成長していきます。

もしかしたら、人として成長している人しか、感謝の気持ちをもつことができないのかもしれません。

本当に大切なものは、目に見えるものではなく、目に見えないものなのです。

その目に見えないものを少しずつ育んでいく必要があるのです。

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