私の学校では、5月に体育大会があります。
そして、体育大会では、学級で応援旗をつくることになっています。
それと同時に、級訓を制作もしています。
その二つはボランティアで制作することとなっています。
行事は成長してこそ価値が出るものです。
私の学級では、一人ひとりが個人を優先させ、周りを大切にできていません。
周りを大切にするとは、自分の時間を削ることです。
体育大会を通じて、仲間のために動く生徒が増えるよう、以下のような語りをしました。
今日から、応援旗と級訓制作が始まる。
金曜日の給食の時間に、応援旗と級訓制作のボランティアの募集を呼びかけた。
学級の約半数の仲間が手を挙げたものの、残り半分は反応せず・・・。
「もう少しボランティアの人数が増えるといいんだけど、誰かやってくれませんか」の呼びかけに応えたのは、一人。
あなたたちが掲げた『団結』とは、いったいどういう意味があるんだ?
あなたたちが考える団結とはいったい何なんだ?
ボランティアに立候補した仲間は、自分の時間を削り、学級のために働こうと気持ちがある人たちだ。
つまり、
自分の都合より仲間を大切にしようと行動で示している人たち
である。
立候補できなかった人たちの中には、もしかしたら3日間すべての日に、用事や家庭の都合で来ることができない仲間もいるのかもしれない。
しかし、そんな人は何人いるんだ?
遊びを優先している人も中にはいるんじゃないか?
自分の都合を優先させる集団が『団結』することなんてありえない。
かっこいい級訓をいくら掲げようが、口だけの目標をいくら掲げようが、行動がともわなければ、学級の成長はありえない。
学級のために、苦難の道を進んでいく仲間たちと一緒に歩んで行きたい。
けっこう厳しいことを言いました。
ボランティアなのだから、わざわざそんなことを言わなくてもよいのではないか。
と反論がきそうですが、あえて以上のような語りをしました。
自分は大切。でも仲間はもっと大切。
それを、この1年間で大切にしてほしいからこそ、話した語りでした。