一人ひとり価値観が違います。
善悪の判断も一人ひとり違います。

だからこそ、教師が善悪の判断をしなくてはなりません。
教師が善悪の判断ができないと学級は崩れていきます。

しかし、教師だけが善悪の判断ができたとしても、学級は崩れていきます。

中学校は、教科担任制です。
生徒は、教師の目から離れることが多いです。

だからこそ、生徒自身が、善悪の判断ができるようにならなければいけません。

そして、仲間通しで、よいことはよい。
悪いことは悪いと、言い合える関係を築いていかなくてはなりません。

私の学級では今日こんなことがありました。今日は、時間割変更がありました。
美術が音楽に変わったのです。

そのときの出来事について、同僚から聞いた話です。

今、私の学校では、3年生を送る会や卒業式の練習を行っています。
生徒たちは、3年生のために頑張ろうと一生懸命取り組んでいます。

今日は、急遽美術が音楽に変更になったのですが、生徒たちは急いで音楽室へ向かっていきました。

しかし、二人が「なんで変更になった。音楽の用具もってないし!」とぐちぐち言いながら歩いて、音楽室へ向かっていったそうです。

数ヶ月前の私の学級なら、きっと、見て見ぬふりをしたでしょう。
もしくは、笑いながら「なに遅れてきてるの」って、冗談交じりで話すだけであったでしょう。

今回は違いました。

「何で遅れてきているの!?」と立ち向かっていった生徒がいました。

きっと、3年生を気持ちよく送ってあげたいという思いが強かったのでしょう。

遅れてきた生徒は思わず「すみません」と言ったそうです。

本当に心が強くなったし、仲間と言い合える関係ができてきたなあと感じられてすごくうれしい気持ちになりました。

あとは、教師の出番ですね。

3年生を大切にした生徒を守ることです。
守ることができるのは教師しかいないからですね。

善悪の判断が環境によって変わってしまう人にではなく、善悪の判断を自分でできる人に育ってもらいたいですよね。

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