守りたい人を守るためには、誰かが犠牲になることが多いです。
大切にしたい人を守りたければ、自分が犠牲になるか、誰かを犠牲にするか、しなければなりません。
だからこそ、本当に守るべき人を見極めることが大切です。
昨日、以下のようなことがありました。
来週に長距離走大会があります。
長距離走大会の中に、駅伝の部というものがあります。
学級で6人選出し、タスキをつないでいくものです。
その6人は、学級での上位6人です。
それは、学校で決められていることです。
長距離のタイムを基準に代表選手を選ぶことになっています。
私の学級では、男子はすんなり決まりました。
タイム通りのメンバー選出でした。
しかし、女子がもめました。
ちょうど、6人目のメンバーが、タイムが近かったのです。
ほとんどの同着でしたが、わずかにリードしていたのは、事実ですが、代表の6人目になりそうな人がダダをこねたのです。
昨年度、駅伝の部で出たときに抜かされてしまい、嫌な記憶しか残っていなかったみたいです。
それをわかっていた周りの仲間は、その人に同情し、わずかな差で負けた人を代表に選ぼうとしました。
しかし、駅伝メンバーの代表は、それをよしとしませんでした。
学校で決められたルールだからということもありましたが、それ以上に、学級で上位6人を選び全力を出したかったという思いもありました。
そこまではよかったのですが、仲間に対して自分の思いを強くいうことができない生徒で、一人で様々な仲間の思いを背負いすぎていました。
こういう場合って誰を大切にするべきなのでしょうか。
私は、代表生徒一択です。
私は、6人目をタイム順に選び、断った生徒を説得し、お願いをしました。
そして、あなたの考えを変えたほうがよいことを伝えました。
また、その仲間をかばった生徒に、『誰を大切にしたかったのか』と尋ねました。
代表生徒が困っていたことも伝えました。
あなたが、一人を守ろうとした一方で、悲しんでいる人もいることを伝えました。
いろいろな人の思いを受け止めてから、結論を出すことを伝えました。
駅伝のメンバー決めで、生徒の心が少し成長したのかな?