口ではかっこいいことがいくらでも言えます。
しかし、口に出したことを実行することは難しいです。
口に出したことを最後までやり遂げること!
それを私は、『筋を通す』と表現します。
ほとんどの人ができないのではないでしょうか。
実行に移すことができないと、信頼を失います。
信頼とは約束です。筋を通すことは、約束を守る=人を大切にすることです。
つまり、筋を通すことは人を大切にすることです。
そして、人とは、自分を含めた、大切にしたい人のことです。
ときに、筋を通すために、周りから責められることがあるでしょう。
例えば、3年生を送る会では、3年生に対して感謝の手紙を書きます。
しかし、時間がなくて、雑な字で書いてきてしまう仲間も中にはいます。
実行委員は、3年生に気持ちよく卒業してもらいたいという思いがあります。
実行委員で決めた、3年生に感謝の気持ちを伝え、気持ちよく卒業してもらうという目的があります。
その目的を果たすために、仲間と戦わなければなりません。
雑な字で書いてきてしまった人に、やり直しをさせなければなりません。
雑な字で書かれた手紙をもらったとしてもうれしくないですからね・・・
もちろん、実行委員は自分で動き、やり直しをさせます。
それだけ思いをもっているからです。
でも中には、やり直しをさせると「もう一度書くの?」と文句を言う仲間もいます。
そこは、教師が出なければなりません。
実行委員が筋を通そうとしているのであれば、そこは、教師が全面的に守ってあげなければなりません。
「文句があるのであれば、全部俺に言ってみろ」って感じで!
教師が守ってくれると言う安心感があれば、生徒は筋を通そうとします。
そして、生徒は強くなっていきます。
生徒の生き方をつくっていくのは教師です。
教師に姿で見せ、筋を通すことのかっこよさを示すのも教師の仕事です。