今日から、長距離走大会に向けて、駆け足訓練がスタートしました。
生徒たちは、「嫌だ」「寒い」と言いながらも、最後まで頑張っていました。
生徒の中には、長距離走大会に向けて家でも練習で走っている人がいます。
嫌なことに立ち向かっていく姿は、とてもいいなあと思いながら一緒に走りました。
この時期に半袖半ズボンになるのは寒いです泣
生徒にやらせるのであれば、教師からやるのは当たり前ですからね。
生徒の気持ちが痛いほどわかりました笑
長距離走大会は、よさも多いのですが個人的には反対です。
なくてもよい行事かなと思っています。
職員協議会では反対をさせてもらいました。
いくつか理由があります。
まず一つ目ですが、長距離走大会を好きな生徒は少ないからです。
長距離走大会は、『嫌なことから逃げない心を育てる』ということを意図しています。
しかし、今の時代は、嫌いなことを無理しなくてもよい時代だと思います。
好きなことを人の何十倍努力できれば、食べていくことができる時代です。
好きなことをとことん伸ばしていくことが大切だと私は考えています。
もちろん、長距離が得意な生徒はいるので、そういう生徒が認められるのは賛成です。
しかし、「嫌なことから逃げない心を育てる」という考えには賛成しかねます。
そういう心は、好きなことをとことん夢中になって頑張る経験からも身につくと思っています。
好きなことを極めていく過程で、壁にぶつかることもあるからです。
そのときに、周りの大人が支え、壁を乗り越えさせてあげればよいと思っています。
二つ目の理由は、この時期に限り体調不良者が増えることです。
きっと、理由は長距離を走りたくないからです。
心が弱い人は、どうしても気持ちが体調に出てしまいます。
体調に出ないにしても、嫌なことから逃げてしまいます。
そういう生徒が増えているため「嫌なことから逃げない心を育てる」という理念は大切だと思いますが、長距離に参加しないとなると、その理念を達成することは極めて困難です。
さらに悪いことは、イヤイヤ参加している生徒が、長距離から逃げている仲間を攻めるということにつながってしまうことです。
もちろん、学級経営や生徒たちの人間関係によりますが、大人になっても、「俺も嫌なのにどうしてあいつはやらないの」ってことはありますからね。
中学校であるのも仕方がないことなのかなと思います。