原田隆史先生の本「カリスマ体育教師の常勝教育」という本の中には、長期目標設定用紙とルーティンチェック表が紹介されています。
私も、ソフトボール部の部員に同じことをやらせようと思いましたが、初めてのことなので、生徒たちはうまく書くことができず・・・
指導していく必要性を感じました。
目標の立て方や書かせ方など、生徒たちに教えていかなければなりません。
そのために、生徒たちの用紙を見ての感想を伝えました。
私なりの感想である。
いくつか気がついたことを列挙していく。
まず、目的・目標が浅すぎる。
特に、目的の部分。
あなたたちが最高の目標を達成できるとどうなるのか。
なぜ、最高の目標を達成する必要があるのか。
そこが、一番大切なところである。
あなたたちが、最高の目標を達成できれば、俺はうれしい。
親もうれしい。
学年の先生もうれしい。
学校の仲間もいっしょに喜んでくれる。
少なくとも、最高の目標を達成するだけで、これだけの人が間違いなく喜んでくれる。
そして、もしかしたら、地域の人や親戚、学校中の先生が喜んでくれる可能性もある。
あなたたちが頑張ることは、自分自身の喜びや成長以外に、多くの人が幸せになるということだ。
だから、価値あることなんだ。
多くの人の幸せを、自分の幸せのように感じられる人が成功していくのだと私は思う。
そして、そういう人に、あなたたちにはなってほしいなと心から願っている。
目的・目標は空欄があればあるほど、最高の目標を達成するためのモチベーションは維持できなくなる。
次に、気になったのは、目標とルーティン行動、期日目標が一致していない人が多すぎる。
すべて、目標ありき。
例えば、守備範囲を広くするという目標を掲げているのに、ルーティン行動では、体力作りやすぶり、腹筋など、守備範囲を広くするための練習がまったく入っていない。
最高の目標が、ピッチングでスピードを上げる、コントロールをよくすると決めておきながら、中間の目標がバウンドが合わないときは足で合わせる。さらに、絶対できる目標が毎日家ですぶり150本になっている。
目標がばらばら過ぎる。
目標のためのルーティン行動でありたいし、目標のための期日目標でありたい。
もっと言うのであれば、期日目標の立て方も雑である。フライをとる⇒片付けをする⇒ホームランを打つ 筋が通っていない。
ただ適当に、達成目標を並べただけである。
前の項目ができるようになるから、次の目標が達成できる可能性が上がるのである。
目標達成には順番がある。
その順番をいかに自分の中で整理できるかが、目標を達成するためのこつである。
ただ単に、目標を書けばよいというものではない。
順番が大事なのである。
簡単なものからだんだん難しいものにしていくべきである。
経過目標も同じである。ただ適当に書いてあるとしか思えない。
しかし、ルーティン行動の中に、生活の部分(そうじや発言など)が書かれていたことはよい。
心が成長しなければ、技術は向上していかないからである。
さらに、ルーティン行動とルーティンチェック表が一致していない。
ルーティン行動の10項目を落とし込んだものがルーティンチェック表である。
ルーティンチェック表でルーティン行動をチェックしていくのである。
そして、ルーティン行動が完璧になっていくにつれ、最高の目標に近づいていくのである。
すべての項目や用紙はつながっている。
すべては、最高の目標を達成するためである。
後輩を育てていくのは、先輩の仕事である。
私は、あなたたちを成長させるためにここまで書いた。
来月、新チームになったときは、あなたたちが、後輩に対して、どれだけ伝えられるかが勝負である。
そして、考えというのは、大人だから、先生だから、ここまで書けるわけではない。
中学生でもここまで書くことができる。
自分の言葉に責任をもち、行動で示していくことができれば、自然と書く内容が深くなっていく。
ソフトボールはチームスポーツである。
私だけうまくなればよい。
私だけ活躍すればよいというスポーツではない。
手をとりあって、仲間と共に成長していくスポーツである。
ぜひ、後輩を育てていってください。